「公共・倫理」「公共・政治経済」の「公共」部分の勉強について
2025年の共通テストの結果、「公共・政治経済」の平均点は62.7点。
「公共・倫理」の平均点は59.8点でした。
「公共・政治経済」受験者は、ノー勉組も多いとされるので、ちゃんと勉強した生徒だけの平均点がもし出せたとしたら、もっと高いと考えられます。
「地理」の平均点が57.5点、「歴総・日本史」の平均点が57点、「歴総・世界史」の平均点が66点。
ということは、とくに「公共・政治経済」はお得?と思えます。
たしかに、2025年のような問題が続くと仮定すればお得です。
ただ、「公共」部分25点分の勉強をどこまでやればよいのか、悩ましいですね。
「公共・政治経済」と「公共・倫理」の「公共」部分は同じ問題で、100点満点のうち25点が配点されています。
25点中、本試験では、「倫理」の基礎知識が必要な問題が小問2問で6点配点。
「政治経済」の基礎知識(中学公民でも扱うことが多い内容)が必要な問題が小問2問で6点配点。
残り13点は、知識がなくても解ける思考・読解系問題でした。
追試では、「多少の政治経済の知識(年金の積み立て方式と賦課方式など)がいる問題」が6点。
「政治経済の知識があると解きやすいけれど、常識でも解けそうな問題」が13点。
「倫理の知識があると解きやすいけれど、読解力で解けそうな問題」が小問2問で6点配点でした。
共通テストの点数は、圧縮されることも多いですね。
例えば、東京大学では共通テストの1000点が110点に圧縮されますから、「6点」は1点にも満たないことになります。
「1点差で合否が分かれる」ことも多いので、切り捨ててよいとも言えませんが、時間をかけてはいられませんね。
「公共・政治経済」の「公共」部分。
勉強すべきは、「公共」教科書の「倫理」部分(全体の2割弱)の太字で書いている人名、用語の基礎理解をしておくことくらいでしょう。「倫理」の知識は、現代文の解読などでも役立ちます。勉強しておいて損はないです。
「公共・倫理」の人にとっては、「公共」の8割以上が政治経済分野なのでより悩ましいですね。
濃淡をつけて勉強しておきましょう。「公共」という科目が登場したきっかけが「18歳選挙権」であったことも踏まえ、「中学公民でも習った超基礎知識」もしくは「今の日本で社会的関心が高い」知識を重点的に理解しておきましょう。
社会人になってからも一生必要な知識です。どこかで得することもありますよ!