公共の勉強法について
2022年度から「現代社会」に代わって導入された科目です。
共通テストでは、「公共、政治経済」か「公共、倫理」という受験科目になり、「政治経済」か「倫理」で受験したい人に「公共」がくっついてきます。
導入2~3年前から教科書出版社は教科書見本を作っていました。それを全部読んだのですが、「公共」は、教科書ごとに全く内容が違います。「現代社会」とほとんど変わっていない教科書もあります。いっぽう、すべての授業をアクティブラーニングで行うことを前提とした教科書もあります。
ただ、知識的にはやはり『現代社会』を踏襲していて、そのうえで「考える」要素を強めています。
別ページであげた大学入試センターが発表した試行問題は、「政治経済」分野は中学校の「公民」程度の知識、「倫理」分野も基本中の基本というレベルの知識で解答できます。
入試対策として「公共」にあまり時間を割くのは得策ではないと思います。教科書的知識をさっと頭に入れたら、あとは問題に慣れることだと思います。
「公共」導入のきっかけは「18歳選挙権」導入でした。入試科目として対策する以前に、常日頃から政治や経済ニュースに興味を持ち、そのことについてどんな意見、考え方があるのかを知っておくこと、そして自分の考えを持つことを心がけることが、将来の社会人として大切だと思います。
満点への道
- 社会に対する意識として現代重視されていることについて意識を高めておこう
(例)グローバル、多様性、個人の尊重、共生 など - 資料を読み取る力を高めておこう
『国勢図絵』などの資料とその解説などを読む、などして、資料の「読み方」を学ぼう。 - グラフを読み取る力をつけよう。
『公共、政治経済』『公共、倫理』の「公共」部分、あるいは旧『現代社会』のグラフ問題を解いてみて、慣れておこう。