『一問一答 まる覚え 倫理』 (中経出版)

『一問一答 まる覚え 倫理』isbn-978-4806124832

文庫本サイズのとてもかわいい本です。学習参考書は通常売れ出すのに時間がかかるのですが、この本は2007年7月店頭に並ぶやいなや順調に売れだしました。ルックスの良さもさることながら、じつはセンター倫理で高得点をとりたい人に、この本は絶対必要なのです!また、入門書としてもうってつけです。というのは、2006年度からセンター試験倫理に今まで出題されなかった人名や用語の登場が相次いでいるからです。例えば、2006年の「太宰春台」「セン」、2007年の「丸山眞男」、2008年の「植村正久」など。そこで用語集をまる暗記しようとしている生徒をよく見かけたのですが、この本によってそのようなとてつもなく労力のいる勉強から開放されます。この本では、教科書や用語集に登場するほとんどすべての人名、用語を扱っており、それらが頭にはいるようにしています。用語の説明は、哲学の香りを感じさせながらもできる限り易しくわかりやすいものにしています。また、用語を覚えながら「倫理」の全体的な流れがつかめるように、フキダシの部分などで全体のポイントをおさえています。だから、これから倫理をやろうかな、という人はまず解説だけを読んでも短時間で「倫理」の概要がつかめるようになっているのです。

ところで、この本は、現代社会の双子本に比べ執筆期間が短く決められていたのですが、救世主のごとく(?)現れたすばらしい助手の登場によって、締め切りを守ることができました。このHPの技術担当者でもある松崎光博くんです。代ゼミ京都校での授業終了後、しょっちゅうレベルの高い質問に来ていた松崎くんが医学部受験を狙う京都大学工学部の学生で文系科目の知識もすぐれていることが分かり、この本の校正を手伝ってもらうことにしました。彼は校正だけでなく「こうすればもっと覚えやすい」というようなことも次々提案してくれました。現在、岡山大学医学部生となっている彼の貢献なしにこの本は誕生しなかったと思います。ちなみにプロの校正担当は土肥可名子さんという方でとても誠実な仕事をされる方でした。

松崎くんから一言
この本にはセンター倫理で必要なことはほとんどが適切な量で網羅されていると思います。しかも、コンパクトで項目ごとに分かれているので知識を分類して頭の中に整理できてとっても便利で覚えやすいです。一通りできたら、この本をコアにして、より知りたいところを勉強したり、模試や過去問で細かい知識を肉付けしてください。問題文を見て解答が言えるようになったら、逆に解答(または、さくいん)を見て、問題文(+α)が言える(説明できる)ようになればかなり実力がつきますよ。何度もやって最終的にはいつのまにか、ほんとに「まる覚え」してたな~というくらいまで、楽しく妥協せずにやってくださいね。

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